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<01>日常点検

日常点検

爪つきジャッキの日常点検

使用前に確認すること

使用前には下記項目を確認し、該当する場合はそのジャッキは使用せず、修理に出すなどの処置をとってください。

ジャッキ全体を見て油漏れを確認した場合
 
爪・ベースを見て歪み・変形を確認した場合
 
【爪部曲がりの検査方法】
直角スケールを爪部内側のメススライドに合わせて曲がり具合を確認してください。爪先端で2mm以上開いている場合は交換が必要です。
 
【ベース曲がりの検査方法】
直角スケールを爪部内側のメススライドに合わせて曲がり具合を確認してください。先端で2mm以上開いている場合は交換が必要です。
無負荷でストロークエンドまで上昇・下降させたとき、スムーズに動作しない場合
 
 
  1. まったく上昇しない場合、スチールボールが入っていない可能性があります。リリーズスクリュー奥のスチールボールの確認をお願いします。
  2. スムーズの上昇しない場合は【爪全体のソリ】【本体オススライドのソリ・カジリ】の可能性があります。
    【爪全体のソリの検査方法】
    直角スケールを爪の背にあて曲がりの有無を確認してください。
    【本体オススライドのソリ・カジリの検査方法】
    ※爪を抜いて、スライドオス・メスに傷(カジリ)が無いか確認してください。
    ※スケールをオススライドにあてて曲がりを確認してください。
  3. 途中までスムーズに上昇するのに最伸長まで爪が上がらない場合、タンクに必要量の作動油が入っていない可能性があります。給油栓を外し、作動油が給油口の高さまで入っているか確認してください。
レバーソケット、ピンに異常を確認した場合
 
  1. ピン穴、が拡大しガタついていないか確認します。
  2. ピンのストッパーリングの有無を確認します。
ポンプピストン周辺に異常を確認した場合
 
  1. ポンプピストンのピン穴拡大(ガタ)、および曲がりの有無の確認します。
  2. ピストンの磨耗、傷の確認します。
ラムシリンダに異常を確認した場合
 
  1. ラムシャフトの傷・曲がりの確認します。
その他異常を発見した場合
 
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使用後について

使用後は下記の項目を守り、常温の室内に保管してください。

  1. ジャッキ各部に泥や砂、その他付着物がある場合、きれいに落としてください。
  2. 動個所(ポンプ部・ラムシャフト部・スライド部)に潤滑油を給油して、油を軽く染み込ませたウエス等でジャッキ全体を拭いて格納すると、錆防止効果があります
  3. 爪を最下部まで下げ、リリーズスクリューを軽く閉めた状態で保管してください。
  4. 火気近く、水や海水を被る恐れがある場所には保管しないでください。
  5. 使用中、使用後に変形・破損・油漏れ、その他異常を発見した場合はそのまま保管せず修理に出すなどの処置をとってください。
  6. 日常的に使用される場合は、2年に一度は指定サービスセンターでオーバーホールされることをお勧めします。また、日常的に使用されていない場合でも、ポンプ部やシリンダ部等から油が滲み出ていたり、部品の欠落や破損その他異常を発見した場合はすみやかにオーバーホールしてください。
  7. 作動油は酸化や水分、機器の磨耗による粒子、給油口等から入るホコリ等で徐々に汚染されます。作動油の中に紛れてしまった汚染粒子はとても小さな物でも作動不良の原因となりますので、定期的に作動油は交換してください。
※作動油交換の方法
<作動油の抜き方>
  1. ラム(爪)を最縮長(一番下まで下げた状態)にして給油栓(オイルフィリングを外します)
  2. リリーズスクリュー(部品No.28)を緩めます。(この際、リリーズを抜かないようにご注意ください。リリーズの奥に入っているスチールボールがなくなると、ジャッキが作動しなくなります。)
  3. ジャッキを横に寝かせて給油口から作動油を流します。
  4. 抜き終わったら、リリーズスクリューをしっかり閉めてください。
<作動油の入れ方>
  1. 給油のときはラムを最縮長(一番下まで下げた状態)にし、給油栓を外します。
  2. ジャッキを水平に置いて作動油を給油口から入れてください。作動油の量は、給油口の高さまで入れます。
  3. オイルが入ったらオイル内のエア(気泡)を抜くために、無負荷でジャッキをフルストロークさせたのち、下降させてください。(このとき給油栓をはずしたままで行ってください,エアを抜くためです。)
  4. 最後に給油栓をつけてください。
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