重量物を下げるとき
カテゴリ:活用知識ワンポイント集
下降操作時の注意点
重量物はジャッキアップするときよりも、下げる時の方が危険です。
下降作業は下記の点に注意して慎重に行ってください。
- 重量物を持ち上げた状態からジャッキを下降させる時は、両手でしっかりと操作レバーを握りながらゆっくりと慎重にリリーズスクリューを回してください。ほんの少し回すだけでも逆止弁は開き、重量物の重みでジャッキは下降をはじめます。
※急激に回すと、対象物が急降下し危険です。操作は、「ゆっくり」 と 「少しづつ」 「慎重に」 行ってください。
- リリーズスクリューは2回転以上緩めないようご注意ください。
それ以上緩めてもジャッキの下降スピードは変わりませんが、緩めすぎるとリリーズスクリューが外れてしまいます。
リリーズスクリューが外れると内部のスチールボール(逆止弁)が飛び出し、故障・事故の原因になります。 - 荷重が掛かっている状態での下降作業の途中でリリーズバルブを再度閉めて下降を途中停止させた場合、ショック荷重が生じます。
ショック荷重とは、荷重を掛けた状態で下降途中に停止させると、その瞬間、実際の荷重よりも大きな力がジャッキに掛かってしまう事をいいます。 - 下降速度が速ければ速いほど、途中停止させたときに生ずるショック荷重は増しますので、下降途中で停止させる場合はできるだけ慎重にゆっくりと下降させて下さい。