圧力計の見方
カテゴリ:活用知識ワンポイント集
圧力計について
まず知っておいていただきたいのですが、圧力計は 「ジャッキの内部圧力を計る為の計器」 であり、ジャッキが受けている荷重を正確に計る物ではありません。誤差は必ず生じますし、その誤差も一定ではありません。
更に爪つきジャッキの場合は頭部使用時と爪部使用時によっても誤差は生じます。
※爪部使用時の方が実際の重量との誤差は大きいとお考え下さい。
偏荷重による摩擦抵抗によるものです。
ですから、圧力計はあくまでもオーバーロードを防ぐのが目的の為の計器と認識して下さい。
ただし、あくまでも 「目安」 としてですが、圧力を換算してジャッキが受けているおおよその荷重を調べる事はできます。
圧力計の種類
圧力計には下記の4種類があります。
1、Mpa (メガパスカル) 表示
一般的によく取付けられている圧力計です。
単位はMPa (メガパスカル) で0から100MPaまでメモリがあります。
これには圧力の単位(MPa)しか表記されていませんから、ジャッキが受けている荷重を知るには、重さの単位への換算が必要になります。
能力(受圧面積が異なる)の違うジャッキでは、換算も違います。
※能力が5tonと10tonのジャッキでは換算が変わります。
イーグル製品で例えると・・・
E-060 [頭部能力60KN (6ton)/爪部能力30KN (3ton)] 本体に圧力計を取付けた場合、爪部使用時に圧力計の指針が23.9MPaを指していれば、最高許容荷重の30KN (3ton)を受けていると換算できます。また、頭部使用時に圧力計の指針が47.7MPaを指していれば、最高許容荷重の60KN(6ton)を受けていると換算できます(E-060の受圧面積:12.57cm2)
2、MPa/KN(キロニュートン)併用表示
圧力の単位(MPa)の他にKN換算メモリが予め表示されている圧力計です。
重さの単位への換算をしなくてもジャッキが受けている圧力を知ることができます。
3、KN表示
KN換算メモリのみが表示されている圧力計です。
4、置針式MPa表記/KN表記/MPa/KN併用表記)
あらかじめ作動圧力の目標に設置針を指示し、圧力管理をする目的で使用されます。
使用中の圧力の最大指針がどの位置まで上昇したかを認識する為の圧力計です。