システムを構成して頂くために
各仕様を選択・決定して組み合わせることにより、お客様にあったオリジナルのロングストロークシリンダシステムを構成する方法を採用しています。
例えばコンパクトなハンドジャッキとして利用することも可能ですし、電動ポンプ、制御システムと組み合わせて昇降装置のシリンダとして利用することなども可能です。
まずはシステム構成フローでご希望のシステム構成の「システム構成仕様表」を作成していただき、見積りを依頼して下さい。
また、お客様自身が当サイトの「部品一覧」よりダウンロード頂いたCAD部品データを組み合わせることにより設計頂いた「CAD設計データ」を、お送り頂き、見積りを依頼して頂くことも可能です。
お送り頂きました「システム構成仕様書」または「CAD設計データ」を検討させて頂き、担当者よりご連絡させて頂きます。
システム構成フローだけでは網羅できない要件があるお客様は、お気軽にメール・電話でご相談下さい。
お客様だけの専用ロングストロークシリンダシステムを見積り・製作させて頂きます。
シリンダシステム見積り依頼までの流れ
油圧システムに必要な構成要素
油圧システムを動作させるためには下記の構成要素が必ず必要になります。
システム構成フローにしたがって仕様を決定して頂ければ、もれなく必要要素を選択することができます。
- 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)
- 作動油を送るための油圧ポンプ
※電動型ポンプはタンク一体型のためオイルタンクは必要ありません。 - 作動油を蓄えるためのオイルタンク
- 油圧アクチュエータ、油圧ポンプ、オイルタンクを接続するためのホース、カプラ、エルボ等の接続部品
- シリンダを設置、もしくは機器と接続するためのアタッチメント
システム構成フロー
下記のシステム構成フローを参考にし仕様を決定し「システム構成仕様表」または「CAD設計データ」を作成して下さい。
システム構成フロー図
※フロー図の各項目をクリックすると部品選定箇所に移動します。
システム構成のためのポイント
寸法等の詳細は下記の各ポイントにあるリンクから部品一覧にて確認してください。
1.ロングストロークシリンダの仕様を決定する
呼び荷重
500kgf ・ 1200kgf ・ 3000kgfの3種類の中から選択
※最大使用荷重が呼び荷重を超えないように余裕を持って選定して下さい。
- 500kgf ・ 1200kgf ・ 3000kgf仕様
ストローク(および全長)
ストローク200mm~800mmの範囲で指定してください。
※全長(最縮長)はストローク+106mmとなります。
例: ストローク 500 ㎜ のシリンダの全長は 606 ㎜ (500 ㎜ + 106 ㎜ )
シリンダ使用本数
一つの油圧ポンプで使用するシリンダの本数を決定して下さい。
※単純に複数のシリンダを一つの油圧ポンプで使用して動作させたとき荷重のばらつき等により同調(同じ動作)をしないことがありますので十分ご注意下さい。
2.油圧ポンプを選定する
操作方式
バンド操作、フット操作タイプ、電動タイプより選択して下さい。
- ハンド操作タイプ
- フット操作タイプ
- 電動タイプ
取付方式
バンド操作、フット操作タイプはシリンダ直付方式および別置方式を選択して下さい。
電動ポンプのオプション
電動タイプを選択した場合、電磁弁取付の有無を選択して下さい。
※電磁弁は停止操作に精度を求める場合および自動制御を行う場合に必要となります。
「6.電動ポンプを使用して自動制御する」の項を参照下さい。
3.オイルタンクを選定する
取付方式
シリンダ一体タイプと別置タイプより選択して下さい。
- オイルタンク(シリンダ一体タイプ)
- オイルタンク別置タイプ
シリンダ使用方向およびシリンダオイル供給口の方向(シリンダ一体タイプの場合)
タンクオイル吸込口はシリンダ使用方向に対して鉛直下方向にする必要があります。
シリンダ使用方向とシリンダオイル供給口の方向を決定して下さい。
4.シリンダ・ポンプ・オイルタンクの配置を決め、油圧ホースおよび接続部品を選定する
取付方式
- カプラ
- エルボ
- ニップル
- ナイロンホース
- 油圧ホース接続長さ:0.3,0.5,1,2,3,4,5,6,10mより選択して下さい。
- 油圧ホース接続方法:直接接続およびカプラ接続より選択して下さい。
- タンクホース接続長さ:10m以下で任意の長さを指定して下さい。
- タンクホース接続方式:直接接続およびカプラ接続より選択して下さい。
※シリンダを複数使用することによりホースの分岐等がある場合は
お客様で簡単な構成のスケッチ等を描いてシステム仕様書添付して下さい。
ポンチ絵例
5.各種アタッチメントを選定する
アタッチメント(ラムピストン側)
ラムピストン側のアタッチメントを選択して下さい。
- ヘッドキャップ
- クレビス
アタッチメント(シリンダボトム側)
シリンダボトム側アタッチメントを選択して下さい。
- ジャッキベース
- ポンプベース
- クレビス
6.電動ポンプを使用して自動制御する
電動ポンプにオプションで電磁弁を取り付けることにより
下記のような自動制御を行うことができます。
「2.油圧ポンプを選定する」の項より電動ポンプのオプションで電磁弁オプションを指定して下さい。