- 自動車への移乗については、医師・理学療法士の指導の下、移乗方法を身に着けてください。
- 運転席への移乗の前に、ドライバーが行うべき、法定点検・周辺環境のチェックを行って安全な発進をしてください。
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ソードをブレーキ・アクセルに取り付けた後、ソード本体は上下左右に自由に動かすことが出来ます。ソード本体を邪魔にならないポジションに移動させてから、移乗してください。
左側においてあったソードを足の間に移動します。
移乗・ステアリング操作、アクセル、ブレーキ/ブレーキロック、ウインカー操作等、SWORD(ソード)の運転に係る基本操作方法や注意点についてご案内します。
ソ-ドを装着した車の運転は、片手でソ-ドを、もう片方の手でハンドルを操作することで行います。
運転は、グリップを体幹の中心においた姿勢で行ってください。股の間で操作する形となります。
体の中央での操作は、最初は違和感があるかもしれませんが、固定式装置のご経験者であれば、数分程度の試し乗りで慣れていただけると思います。
移乗
ステアリング操作
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ハンドルを片手で持ついわゆる「片手運転」になります。法令に従い必ずハンドル旋回装置を正しく取り付けて、スムースな旋回動作が出来るか確認してから発進してください。
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ハンドル形状も車種によって異なります。ウインカー操作・ギアチェンジ等基本的な自動車の操作に支障がない位置に旋回装置をつけてください。
アクセル
アクセリング
人差し指・中指・薬指の3本を、グリップ前面の突起部分に引っかけるような形でグリップを手前に引いてください。グリップを手前に引く量でスピードが調節できます。
グリップを手前に引く。
- アクセルは慎重に引いてください。不慣れなうちは引き加減が分からず、急発進となる場合があります。
- 加速してから(40~50㎞/h)アクセルはほんの微弱に引くような感じで速度キープできます。
- キックダウンが出来るかどうか確認してください。
- オートクルーズあるいはそれに類似するアクセル維持機構はついていません。
ブレーキ / ブレーキロック
ブレーキング
手のひらの付け根部分をグリップ背面の突起部分に押しあてるような形で、グリップを押し込んでください。
グリップを押し込む。
ブレーキロック
グリップを押し込んでブレーキをかけた状態で、グリップを右に倒してください。
※ブレーキロックをした後、ブレーキの踏み込み(押し込み)が足りないと感じた際には、ロックした状態のまま、更にブレーキを押し込んでください。ブレーキが「増し踏み」されます。
グリップを押し込んだ状態で右に倒す。
- クリープ発進~徐行時にはブレーキは余裕をもって、慎重に操作してください。不慣れなうち急ブレーキとなる場合があります。
- ブレーキの利き具合を必ず発進時に確かめてください。もし利きに不安がある場合直ちにギアをパーキングに入れて、停止させてブレーキペダルのチェックをしてください。
- 制動距離は車種によって異なります。ソードの操作も同様に変わり、制動の感覚も変わります。ソードを複数の車種でご使用の際はご留意ください。
- ブレーキロックは必ず、手を添えて、意図しない発進や急なロック解除が必要な時に備えてください。ブレーキロックのかかり方が甘いと感じた場合、ソード本体を倒したままでブレーキを押し込んでロックすることが出来ます。
- ブレーキロックは倒したソード本体を、元の位置に戻すと解除されます。
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ブレーキロックを倒した状態で、持ち替えずに左手でギアチェンジを行うことが出来ます。十分にロックされていることを確認してから手を離してください。
- まれにやわらかいシートの自動車では、ブレーキが「遠く」感じることがあります。その時は使用をいったん中止して、メーカーに相談ください。
ウインカー
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ウインカーは旋回装置を持った手で操作します。
着脱式手動運転装置SWORD(ソ-ド)を安全にお使いいただくために、以下のことをお守りください。
- 走行前に、ブレーキ/アクセルの操作確認を行い、正常に動作することを確認してから、走行を始めてください。
- グリップは必ず体幹の中心に置き、操作してください。
- 足の痙攣(けいれん)等でソ-ドを下から押し上げてしまう恐れがある場合は、必ずソードが持ち上がらないような対策を行ってください。
- 走行中に取り付けの不備に気づいた場合は、直ちに車を安全な場所へと移動させ、停車してから、適切な取り付け状態へと調整してください。
- 取り付けの調整を行うときは、必ずエンジンを停止させた上で実施してください。
- 走行中に、グリップを左右に傾けた状態でアクセル/ブレーキの操作をしないでください。
- ソ-ドはシンプルな操作方式で基本的に習得は容易ですが、本装置固有の操作やコツがありますので、安全に正しく操作するためには充分な練習が必要です。
- ソ-ドを装着した車から離れる場合は、車のブレーキランプがついていないかどうか必ず確認してください。ブレーキランプがついている場合はランプがつかない位置にソ-ドを置き直してください。
- 火気の近く、水や海水を被る恐れがある場所では保管しないでください。
- 常に安全運転を心がけ、グリップの操作は慎重に行ってください。