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<02>故障かなと思ったら

故障かなと思ったら

「故障かな?」と思ったら

「故障かな?」と思っても、実は故障ではないことがあります。
修理を検討される前に、以下の内容をお確かめください。

  1. リリーズスクリューがきっちりと締まっているか?
  2. 対象物の荷重が、ジャッキの許容荷重を超えていないか?
  3. 作動油が不足していないか?
  4. エアを吸込んでないか?
  5. スチールボールが抜けていないか?
  6. 爪部ヘッドボルトが締め込まれてないか?


【1.リリーズスクリューがきっちりと締まっているか?
 ⇒症状
  リリーズスクリューがしっかりと締まっていない場合、ポンプ操作を行っても
  爪(ラムシャフト)は上昇しません。
  また、リリーズスクリューがしっかりと締まっていない場合、無負荷の場合は
  爪(ラムシャフト)が上昇する場合がありますが、荷重がかかると爪(ラムシャフト)
  は沈下してきます。

 ⇒対処方法
  付属操作レバーを使用してリリーズスクリューを増締めしてください。


【2.対象物の荷重が、ジャッキの許容荷重を超えていないか?】
 ⇒症状
  ジャッキ操作中に「カクン」と急に圧力が抜ける感覚があり、ジャッキはそれ以上に
  上昇しなくなります。この場合、ジャッキに内蔵されている安全弁が働いていると
  考えられます。 これは故障では無く、オーバーロードを防ぐ安全機構です。

 ⇒対処方法
  ジャッキを1台追加する、又はワンランク上の能力のジャッキに差し替えて
  ください。   


【3.作動油が不足していないか?】
 ⇒症状
  爪が最伸長まで上昇しない、又は途中から上昇しなくなったという場合は、
  作動油の不足が考えられます。

 ⇒対処方法
  作動油の給油を行ってください。
  (作動油給油方法:https://eagle-jack.jp/syuri-after/tenken/oil.php


【4.エアを吸い込んでいないか?】
 ⇒症状
  シリンダにエアが混入している場合、ポンプ操作を行ってもラムシャフトは上昇せず
  「プカプカ」と上下動を繰り返します。

 ⇒対処方法
  シリンダのエア抜きを行ってください。
  (エア抜き方法:https://eagle-jack.jp/syuri-after/tenken/air.php

【5.スチールボールが抜けていないか?】
 ※2014年10月以降の生産~現行製品には、スチールボールは使われておりませんので、
  本内容の確認は不要です。スチールボールの要否は、リリーズスクリューの形状で確認
  する事が出来ますので、詳しくは以下の資料をご確認下さい。
  (添付資料:リリーズスクリュー.pdf

 ⇒症状
  リリーズスクリュー部のスチールボールが抜けている場合、ポンプ操作を行っても
  圧力はかかりません。ラムシャフトは上昇せず「プカプカ」と上下動を繰り返します。

 ⇒対処方法
  スチールボール(φ5.55の鉄球)を入れていただく事で、ジャッキは再び作動します。
  スチールボールは部品として1つから販売しておりますので、紛失された場合は、
  ジャッキをご購入いただいた販売店様にご依頼下さい。

 ⇒スチールボールの確認方法
  1、ラムシャフトを再縮長まで縮めてください。
  2、リリーズスクリューが天を向くように、ジャッキを倒してください。
  3、リリーズスクリューを反時計回りに10回転ほど廻してください。
  4、リリーズスクリューを上に引っ張り上げるとリリーズスクリューが抜けます。
  5、リリーズスクリューが入っていたねじ穴を覗いていただければ、スチールボール
    の有無が確認できます。見えにくい場合は、ペンライトなどを使ってご確認下さい。

 ⇒スチールボールが抜ける原因
  下降操作の際、リリーズスクリューを緩めすぎるとリリーズスクリューが抜けてしまい、
  オイルが流出します。その際、その流出したオイルと一緒にリリーズスクリューの奥に
  セットされているスチールボールも流れ出てしまう場合があります。
  オイルと一緒に流れ出たスチールボールを入れなおさずに、再びリリーズスクリューだけを
  元に戻してもジャッキは作動しません。

【6.爪部ヘッドボルトが締め込まれてないか?】
 ⇒症状
  爪部ヘッドボルトが締め込まれている場合、上昇作業時のポンプ操作や下降時の操作が
  重くなります。
  これは、ヘッドボルトが締め込まれると爪部裏側のメススライドと本体側のオススライドに
  必要なクリアランスが無くなり、摺動が妨げられる為です。

 ⇒対処方法
  爪部ヘッドボルトを1~2回転緩めてください。

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