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<01>油圧技術基礎知識

油圧技術基礎知識

パスカルの原理

 
      
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油圧ジャッキはパスカルの原理を応用した道具です。「水のテコ」と言えばよいでしょうか。

 

パスカルの原理とは、圧力が液体や気体中で一点に作用すると、その圧力はその液体や気体全体に等しく伝わるという原理です。

図1をご覧ください。大きいシリンダの面積は、小さいシリンダの4倍です。小さいシリンダに載せた10kgの重りは、大きいシリンダに載せた40kgと釣り合います。
つまり、小さな力がシリンダ面積に比例して増大するのです。

ここで、小さいピストンを40mm押し込んだときに、大きなピストンは10mmしか上昇しません。小さいシリンダから供給された油の量だけ上昇するのですから、上がりしろは面積と逆比例するのです。

   

図1
 
       
  油圧ジャッキは、図2のようにポンプ部の「テコの原理」と油圧の「パスカルの原理」を組み合わせることで、小さな人力でも大きなものを持ち上げることができるのです。
   
 
図2
       
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